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Anaesthesia

We hid in deeper forests and fainted in the dark.

【vol.36】三得利美术馆与微热山丘

《Casa BRUTUS》 2014 年 06 月号


櫻井翔のケンチクを学ぶ旅。
嵐の櫻井翔さんが、自ら日本全国の気になる建築まで足を運び、その魅力や驚き、感動を誌面でリポートします。
樱井翔的建筑学习之旅。
岚的樱井翔特意亲自前往日本全国感兴趣的建筑,通过杂志向大家传递建筑的魅力和它令人惊异与感动之处。



東京都港区
东京都港区


(背景)

今回訪れた場所 サントリー美術館
2007年赤坂見附から移転開館。隈研吾設計。~5月11日は『のぞいてびっくり江戸絵画』展、6月11日~7月21日は『徒然草一美術で楽しむ古典文学』を開催。●東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F ☎03・3479・8600。10時~18時(金・土~20時)。火曜休。入館料1,300円。
本次造访地点  三得利美术馆
2007 年从赤坂见附转至现地并开馆。由隈研吾设计。“令人啧啧称奇的江户绘画”展览截至 5 月 11 日,6 月 11 日至 7 月 21 日举办“通过徒然草与美术鉴赏古典文学”。●东京都港区赤坂9-7-4 东京中城 画廊 3F ☎03-3479-8600。对外开放时间:10 点至 18 点(周五与周六延长至 20 点)。每周二休馆。门票:1,300 日元。


今回訪れた場所 サニーヒルズ
2013年12月開店。隈研吾設計。南青山の住宅地にオープンした、台湾発のパイナップルケーキ専門店。2階・3階は内装の異なる試食スペースになっている。青山エリアの建築散歩に加えたい新名所。●東京都港区青山3-10-20 ☎03・3408・7778。11時~19時。無休。
本次造访地点  微热山丘
2013 年 12 月开业。由隈研吾设计。这是一家来自台湾的凤梨酥专卖店,在南青山住宅区开业。2 层与 3 层是试吃区,分别有着不同的内部装修。让人想将其列入青山区域建筑漫步的新景点中。 ●东京都港区青山3-10-20 ☎03-3408-7778。营业时间:11 点至 19 点。无休。


設計した人 隈研吾
くまけんご 1954年生まれ。東京大学建築学科大学院修了。大手建築設計事務所やゼネコンをを経て、コロンビア大学客員研究員として留学。86年独立。東京大学教授。代表作に<森舞台/登米町伝統芸能伝承館><竹の家><根津美術館><歌舞伎座>。『10宅論』『負ける建築』など著書多数。
设计者  隈研吾
1954 年出生。完成了东京大学建筑学研究生院课程。先后在建筑设计事务所与大型综合建筑公司任职,随后作为哥伦比亚大学访问学者留学美国。1986 年独立。任东京大学教授。代表作有森舞台/登米町传统表演艺术传承馆、竹之家、根津美术馆与歌舞伎座。著作颇丰,例如《10 宅论》和《负建筑》。



(导语)
vol.36 建築家・隈研吾さんに教わる、現代建築の楽しみ方。
立て直しを終えた<歌舞伎座>をはじめ、世界各地でその土地のランドマークとなる建築を数多く手がける、建築家の隈研吾さん。そんな隈さんに、現代建築の楽しみ方について教わる特別講義!キーワードは自分の体をもって感じる“空間の質”でした。
第 36 期 向建筑师隈研吾先生学习鉴赏现代建筑的方法。
以翻修完毕的歌舞伎座为例,建筑师隈研吾先生在世界各地有众多成为当地地标的建筑作品。本期的特别篇将向隈先生请教鉴赏现代建筑的方法!关键词是自身体会到的“空间的质”。



(主体)

前回までの連載で、歴史ある名建築を続けて訪ねてきた櫻井さん。今を生きる建築家の作品にも、もっと触れたい!という思いから、今回は建築家・隈研吾さんに、都内の2つの代表作を案内していただいた。
截至上一期的连载中,樱井连续探访了拥有悠久历史的著名建筑。由于想要了解生活在当今社会的建筑师的作品,本期邀请了建筑师隈研吾先生为我们介绍其在东京都内的两件代表作。

設計した建築家本人から見どころを教えてもらう、またとないチャンス。「現代建築の楽しみ方を教えてください!」とリクエストすると、「体で空間の質を感じること」と返答が。その意味を知るべく、六本木にある<サントリー美術館>と、オープンしたばかりのパイナップルケーキ専門店<サニーヒルズ>を訪れた。
能够请到设计建筑的建筑师本人为我们讲解看点,是绝无仅有的机会。当提出“请告诉我们欣赏现代建筑的方法”的请求时,得到的回答是“亲身体会空间的质。”为了理解其中的含义,我们造访了位于六本木的三得利美术馆与刚刚开业的凤梨酥专卖店微热山丘。

隈さんといえば土地に根づいた素材や職人技術を生かした建築が魅力のひとつ。また、アジアやヨーロッパにも活動の場所を広げつつ、毎回、新しいスタイルを打ち出すことでも知られている。「自分のスタイル……つまり、隈さんの言葉をお借りするなら“キャラクター”を持たずに、新しいプロジェクトに挑むということ。それって、とても怖いことですよね。決まったスタイルがあったほうが楽なはずなのに……」と建築家の攻めの姿勢に驚きつつ、強く惹かれた様子の櫻井さん。対極ともいえる2つの作品を見学し、その疑問を本人にぶつけてみた。
提及隈先生,灵活运用当地特色的素材与工匠技术来打造建筑是其魅力之一。此外,随着其在亚洲与欧洲的活动范围不断增加,每次,他也因主张新风格而为人所熟知。樱井似乎惊讶于建筑师的进取态度,十分受到触动:“自己的风格……总之,借用隈先生的话来说,就是指不坚持‘个性’而去挑战新项目。这一点,真是非常可怕呢。明明延续既定的风格更加轻松……”那么就让我们参观学习可称为相反极端的两件作品,向当事人提出疑问吧。

体で感じる建築のディテール。
亲身体会到的建筑细节。

最初に訪れたのは東京ミッドタウン内に2007年移転開館した<サントリー美術館>。桐の無双格子による、柔らかな空気が漂う空間だ。収蔵品は3000件にも及ぶ日本の古美術。生活から見いだせれた「用の美」を飾る場として、隈さんが工夫したひとつが天井だという。「ここの天井には、間隔を空けて桐の板を設置し、ルーバー状にしているんです」。櫻井さんが見上げると、ルーバーの隙間からダクトが見え隠れしている。「ここを板で覆ってしまっては、用の美を展示する美術館にはきれいすぎる。あえて機能を見せるところに、質実剛健な日本人の生活が表せるんじゃないかと考えたんです」と隈さん。さらに展示室を出て、廊下へ歩くと「あれ?こっちはルーバーの幅が違うんですね」と櫻井さんが気づいた。展示室より隙間の細い、繊細なルーバー。「場によって建築の“粒感”を変えたかった」という隈さんの狙いが、その下を歩くだけで体に伝わってくる。今回のキーワード“空間の質”の意味が、少しずつひもとかれていくようだ。
首先参观的是 2007 年转至东京中城内并开馆的三得利美术馆。内外均为桐木格子,给空间营造出一种柔和的氛围。收藏品是多达 3000 件的日本古代美术作品。据说,作为一个由生活中发现的“实用之美”所装饰的场所,隈先生颇费工夫的一处便是天花板。“这里的天花板上,空出了间隔并配置了桐木板,做成百叶窗状。”樱井仰头望去,在百叶窗的间隙之间,风道隐约可见。隈先生说:“将这里用木板覆盖,对于展现实用之美的美术馆而言过于美观了。我想,通过展示功能,未必不能表现出质朴刚健的日本人生活。”接下来离开展览厅并朝廊下走去,樱井发现了并说道:“咦?原来这里的天花板宽度不一样呢。”此处的百叶窗较展览厅内的而言,间隙更小,也更纤细。认为“随着场所不同,建筑的‘粒感’也随之变化”的隈先生,目标是仅仅路过其下就能切身传达给参观者。本次的关键词“空间的质”,其含义是一点一点、慢慢地解开谜团。

続いて向かった<サニーヒルズ>は、隈さんの最新作のひとつ。<サントリー美術館>とは真逆の、外へとパワーがあふれ出る建築だ。エントランスにはみずみずしい植物。そこに、木組みをすり抜けた太陽の光が、木漏れ日のように差す。
接下来要前往的微热山丘,是隈先生的最新作品之一。这座建筑与三得利美术馆截然相反,向外释放着能量。入口处是绿茵茵的植物。在那里,阳光穿过木构件、照射进室内的样子,仿佛是从树叶空隙照进来一般。

コンセプトを訪ねると「ワクワクする空間」と隈さん。「太宰府のスターバックスでやった木組みを3次元に、より複雑に進化させたイメージ。さらに、この木が装飾ではなく、構造を果たしているのもポイントです」。使用したのは6cm角の檜。木造住宅でも10cm角の木材を使うところ、頑丈な檜でこの細さを実現した。「一度組むと外れない、地獄組みという組み方をしています」と笑う隈さん。窓を開けると、ふわりと檜の香りが漂ってくる。「森のなかにいるみたい」と深呼吸する櫻井さん。ここでも建築の魅力を体で感じることができた。
当问及理念时,隈先生答道,是“令人紧张雀跃的建筑”。“印象中是将在太宰府星巴克制造的木构件做成 3 次元的样子,并演变得更加复杂。此外,这些木制品并非装饰,对于实现结构而言也起着重要作用。”这里使用的是有 6cm 棱角的丝柏。如同在木制住宅中使用 10cm 棱角的木材,应用坚固的丝柏实现了这种纤细之感。隈先生笑着说:“我们采用了一旦组成就无法拆卸、被称为地狱组建的搭建方式。”打开窗户,丝柏的芳香飘然而过。樱井深呼吸一口,说道:“像在森林之中一样。”在这里也成功体会到了建筑的魅力。

新素材が変える、空間の質。
存在新素材变化的空间的质。

「隈さんにとって一番ビッグプロジェクトはなんだったんですか?」。青山にある隈さんの事務所に移動し、早速質問をぶつけた櫻井さん。ほんの少し悩んでから、隈さんは「竹の家ですかね」と答えた。<竹の家>とは北京郊外で手がけたゲストハウス。建材としては弱い竹だけで作ったこの家は「これぞ中国らしさ!」と喜ばれ、中国でのプロジェクトが急増するきっかけとなった。「でも、“竹の家の隈さん”というイメージが広がっても、ヨーロッパではまた違うスタイルで作品を作るんですよね?」。櫻井さんが言うように、一体オーダーはどのように来るのだろうか?「クライアントは皆、自分たちの土地にはオリジナルの素材と職人がいる。だから、今までと違う隈さんを見せてほしい、と言ってきます。建築家のブランドを求めるのではなく、自分たちだけの建築が欲しいんです」。
“对于隈先生而言,最大的项目是什么呢?”在前往隈先生位于青山的事务所途中,樱井便早早地提出了疑问。犹豫片刻之后,隈先生答道:“可能是竹之家吧。”竹之家是隈研吾在北京郊外设计的一家宾馆。建造该建筑所采用的建材仅为柔弱的毛竹,得到了“这才是中国风格!”的评价,成为了在华项目激增的契机。“不过,即便‘竹之家的隈先生’形象广为人知,您在欧洲也以其他风格创作作品的吧?”正如樱井所言,订单究竟是如何到来的呢?“所有的顾客,在他们自己的土地上都有其独特的素材与工匠。所以,会说希望隈先生展现出有别于迄今为止的一面。并非追求建筑家的品牌,而是想要只属于自己的建筑。”

それでも作品を俯瞰すると“隈研吾らしさ”が浮かび上がるのが面白い。その“らしさ”を感じにほかの作品も訪れてみたい、と櫻井さん。「そのとき、現代建築を楽しむポイントはあるんでしょうか?」。隈さんが挙げたキーワードは“空間の質”。「今は素材の幅はどんどん広がっています。<サニーヒルズ>ではコンピュータ解析で細い木材を使用したし、カーボンファイバーを使うプロジェクトも進んでいる。それは単に形が変わるのではなく、差す光が、流れる空気が変わること。今までにない“空間の質”を体でわかるようになることなんです」。
即便如此,如果纵观所有作品,那么隈研吾风格仍会浮现,这一点非常有趣。樱井说:“由于这种风格,我还想参观其他作品。”“那时,是否有鉴赏现代建筑的重点吗?”魏先生提出的关键词是“空间的质”。“如今,素材的广度逐渐增加。在微热山丘,通过电脑解析使用了细小的木材,采用碳纤维的项目也正在进行。这不仅仅是形态变化,而是照射进来的光线、流通的空气都在变化。逐渐就会切身感受和理解迄今为止未曾有过的‘空间的质’。”

櫻井さんが<サントリー美術館>で感じ取った、ルーバーの些細な変化は、まさにその“空間の質”だ。「生物としての人は、身を置くことでその違いに気づくはずなんです」。隈さんの力強いひと言が印象に残る対談となった。
樱井在三得利美术馆感受到的百叶窗之间的细小变化,就是“空间的质”。“作为一种生物的人,通过置身其中,理应能够发现这种差别。”由于隈先生这句强有力的话,本次采访令人印象深刻。


(荐书)

櫻井さんの今月の課題図書
樱井本月的课题图书

『建築家、走る』
ジャーナリスト・清野由美の聞き書きで、学生時代から建築家デビュー、海外の仕事や<歌舞伎座>設計の苦悩までを、率直な言葉で語った一冊(新潮社/1,400円)。
《建筑师,奔跑吧》
通过记者清野由美的边听边记录,本书以直率的语言讲述了从学生时代到作为建筑师而初露头角,海外的工作,乃至苦恼于歌舞伎座的设计(新潮社/1,400 日元)。


『僕の場所』
生まれた場所や、住んでいた土地。場所から掘り起こされる、土・光・風の記憶を頼りに、自身の創作姿勢を見つめた、書下ろし最新著書(大和書房/1,500円)。
《我的地方》
出生的地方以及居住的土地。在最新著作中,依靠对于土、光与风的记忆,从地点挖掘出自身的创作态度(大和书房/1,500 日元)。



(参观感想)
title:“らしさ”を壊しながら進むということ。
今回は本当に贅沢な機会をいただきました。ご本人に説明を受けながら、建築を学べるなんて。それに、隈さんの物腰の柔らかさ、僕にもフランクに対応してくださる姿勢に、とても感動しました。印象に残ったのは「今までと違う」というオーダーが多いというお話と、新しい素材に挑戦するというお話。常に、“らしさ”を壊しながら進んでらっしゃるんだな、と。それと同時に、隈さんに建築を頼む人々には“オラが村のよさを主張してくれる!”という安心感や信頼感を与えているんですよね、きっと。連載を重ねてきて思うのは、建築家=人の動きを考える人なんだ、ということ。その思いが、隈さんにお会いして、さらに強くなりました。
标题:不断突破风格地前进。
本次真是得到了一个非常难能可贵的机会。这是指一边听建筑家本人说明一边学习建筑。而且,隈先生举止间的温和,对待我们的坦率态度,都令我非常感动。印象深刻的是“有别于迄今为止”的众多订单以及挑战新素材。通常,突破“风格”。与此同时,将建筑委托给隈先生的人,想必也得到了“我推荐了当地的优点”这样的安心感与信赖感吧。随着连载不断进行,我在思考的是,建筑师可能就是考虑人的移动的一类人。这种想法,在与隈先生相遇之后,变得更加坚定了。



(简介)
さくらいしょう 1982年東京生まれ。人気グループ「嵐」のメンバー。映画、ドラマへの主演や、報道番組『NEWS ZERO』のキャスターなど幅広い分野で活躍。今年4月にスタートした新感覚情報バラエティー番組『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS)は毎週木曜22時から放送中。嵐の最新シングル『GUTS!』も好評発売中!
樱井翔 1982年生于东京。人气组合“岚”的成员。出演电影与电视剧,也作为新闻节目 “NEWS ZERO” 的主播,广泛活跃于多种场合。今年 4 月开始的新感觉综艺节目“樱井有吉危险夜会”(TBS)每周四晚22点播出。岚的新单曲“GUTS!”正在销售。

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