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Anaesthesia

We hid in deeper forests and fainted in the dark.

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2015 年汇总(日文原文+中文翻译)

01月号 vol.43 东京都庭园美术馆

02月号 vol.44 东京都庭园美术馆新馆

03月号 vol.45 东京大仓酒店(上篇)

04月号 vol.46 东京大仓酒店(下篇)

05月号 vol.47 长泽净水厂

06月号 vol.48 三鹰之森吉卜力美术馆

07月号 vol.49 代官山集合住宅与朝仓家族旧宅

08月号 特辑 大分美术馆

09月号 vol.50 千鸟渊公墓

10月号 vol.51 艺术广场

11月号 vol.52 草月会馆

12月号 特辑 Espace Louis Vuitton Tokyo


附:
1. 2016年汇总忍者博客版本(日文原文+中文翻译)
2. 2015年汇总lofter版本(中文翻译&扫图)

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【vol.41】濑户的森林住宅,丝带教堂,Seto,松堂

《Casa BRUTUS》 2014 年 11 月号



櫻井翔のケンチクを学ぶ旅。
嵐の櫻井翔さんが、自ら日本全国の気になる建築まで足を運び、その魅力や驚き、感動を誌面でリポートします。
樱井翔的建筑学习之旅。
岚的樱井翔特意亲自前往日本全国感兴趣的建筑,通过杂志向大家传递建筑的魅力和它令人惊异与感动之处。




広島県福山市
广岛县福山市



(背景)

今回訪れた場所 せとの森住宅
2013年竣工。藤本壮介設計。高低差のある敷地に並ぶ13棟26戸の住宅。背後の森に溶け込むようにと敷地に100本近い樹木を植えた。 ●広島県福山市(社宅につき見学不可)。
本次造访地点  濑户的森林住宅
2013 年竣工。设计者:藤本壮介。13 栋共计 26 户住宅排列在高低不齐的土地上。在这里种植着大约 100 棵树,仿佛和背后的森林融为一体。 ●广岛县福山市(包含员工住宅,因此不能参观)。


設計した人 藤本壮介
ふじもとそうすけ 1971年生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年に事務所設立。2012年ヴェネチアビエンナーレ第13回国際建築展金獅子賞など受賞多数。
设计者 藤本壮介
Fujimoto Sousuke 1971年出生。东京大学工学院建筑系毕业之后,于 2000 年开设事务所。荣获多项大奖,包括2012 年尼斯建筑双年展第 13 届国际建筑展览会金狮子奖。


今回訪れた場所 リボンチャペル
2013年竣工。中村拓志設計。隠れ家的なリゾートホテル<ベラビスタ境ガ浜>内。 ●広島県尾道市浦崎町大平木1344-2 ☎084・987・1122。http://www.bella-vista.jp/
本次造访地点  丝带教堂
2013 年竣工。设计者:中村拓志。位于隐居型的度假酒店 Bella Vista 境滨内。 ●广岛县尾道市浦崎町大平木 1344-2 ☎084-987-1222。http://www.bella-vista.jp/


設計した人 中村拓志
なかむらひろし <東急プラザ表参道原宿>などの商業施設から、個人美術館やチャペル、礼拝堂、ホテルなどを手がける。主な著書に『恋する建築』『微視的設計論』がある。
设计者 中村拓志
Nakamura Hiroshi 亲自设计了表参道原宿东极广场等商业建筑、私人美术馆、小教堂、礼拜堂以及酒店等。主要著作有《恋爱中的建筑》和《微观设计论》。


今回訪れた場所 Seto
2013年竣工。マウントフジアーキテクツスタジオ設計。造船場を望む崖地に建つ集合住宅。一部住居は崖にせり出している。全38戸。 ●広島県福山市(社宅につき見学不可)。
本次造访地点  Seto
2013 年竣工。设计方:富士山建筑师工作室。该建筑是一座建造在悬崖之上、能够望见造船厂的集合住宅。住宅的其中一部分探出悬崖。共 38 户。 ●广岛县福山市(包含员工住宅,因此不能参观)。


設計した人 マウントフジアーキテクツスタジオ
原田真宏(1973年生まれ)は隈研吾建築都市設計事務所、磯崎新アトリエを経て、原田麻魚(1976年生まれ)は、象設計集団・建築都市ワークショップを経て、2004年設立。
设计者 富士山建筑师工作室
原田真宏(1973 年出生)先后在隈研吾建筑都市设计事务所与矶崎新工作室工作,原田麻鱼(1976 年出生)曾加入象设计集团的建筑都市研究会,两人于 2004 年设立该工作室。


今回訪れた場所 神勝寺 寺務所<松堂>
2014年竣工。藤森照信+大嶋信道設計。臨済宗建仁寺派の禅寺<神勝寺>の施設。 ●広島県福山市沼隈町大字上山南91 ☎084・988・1111。9時~17時。無休。http://shinshoji.com/
本次造访地点  神胜寺寺院事务所“松堂”
2014年竣工。设计者:藤森照信与大嶋信道。临济宗建仁寺派禅寺神胜寺的建筑。 ●广岛县福山市沼隈町大学 ☎084-988-1111。对外开放时间:9 点至 17 点,全年无休。http://shinshoji.com/


設計した人 藤森照信
ふじもりてるのぶ 1946年生まれ。建築家・建築史家。自然素材や植物を用いた独創的な建築を多く手がける。代表作に<タンポポ・ハウス><神長官守矢史料館>など。
设计者 藤森照信
Fujimori Terunobu 1946年出生。建筑家与建筑史家。亲自设计了众多采用自然素材与植物的独创建筑物。代表作有蒲公英之家与神长官守矢史料馆等。




(导语)
vol.41 チャペルとお寺で最新の現代建築を堪能する。
人気建築家が次々と作品を発表している、知られざる名スポットがあるらしい!そう聞いて櫻井さんが向かったのは広島県福山市。瀬戸内海に面した自然豊かな土地の中に、斬新な現代建築が点在していました。早速、建築ツアーのスタートです。
第 41 期 融入小教堂与寺院的最新现代建筑。
这里是一处不为人知的著名地点,颇受欢迎的建筑师相继在此处发布作品!樱井一边听着一边前往广岛县福山市。在这片面朝濑户内海、自然资源丰富的土地上,崭新的现代建筑星罗棋布。让我们赶快开启建筑之旅吧。




(主体)

なにやら面白い現代建築が、広島県福山市に集まっているらしい。そんな噂を聞き、西へと飛ぶんだ櫻井さん。岡山県に隣接した福山市は、宮崎駿監督の映画『崖の上のポニョ』の舞台にもなった港町「鞆の浦」があるエリアだ。なぜここに現代建築が集中しているのだろう?
不知为何,有趣的现代建筑似乎聚集在了广岛县福山市。樱井听到这样的传闻,于是乘坐飞机前往日本西部。福山市与冈山县相邻,位于这一带的港口城市鞆之浦也是宫崎骏导演的电影《悬崖上的金鱼姬》的舞台。现代建筑为何集中在这里呢?

櫻井さんが最初に訪れたのはリゾートホテル<ベラビスタ境ガ浜>の敷地内に昨年12月に完成した、中村拓志さん設計の<リボンチャペル>。丘の上に建つ白亜のチャペルは、巻き貝のような不思議な形をしている。「これが教会……?」と驚いた表情の櫻井さん。中に入ると中村さんが出迎えてくれた。
樱井最先来到的,是位于度假酒店 Bella Vista 境滨内的丝带教堂。该建筑完成于去年 12 月,由中村拓志设计。教堂建在山丘之上,外墙为白色,采用了不可思议的海螺形状。“这竟然是……教堂吗?”樱井露出惊讶的表情。一进入教堂,中村先生便来迎接我们。

「このチャペルは2つの螺旋が合体した珍しい構造の建築なんです」と中村さん。櫻井さんが見上げると、教会の天井はくるくると上に向かって螺旋を描いている。「結婚式では、ヴァージンロードが象徴するように歩きながら人生を考える場面が多いですよね。ならば、その“経路”だけで建築をつくったらどうなるだろう?と考えて生まれたのがこの形です。螺旋はひとつではぐらぐらと揺れて頼りない存在ですが、2つが結ばれると自立する。そこに結婚への思いを込めました」。中村さんの話を聞き微笑む櫻井さん。リボンの構造体には階段が付けられ、チャペルのてっぺんへと上れる。早速、階段を上ってみた。屋上から見えたのは瀬戸内海の美しい島々。こちらから海が見えるのと同様に、船からもチャペルが見え、今では船乗りたちの灯台代わりになっているという。「木々を守りながら建つこの建物が、もう土地のシンボルになっているんですね」。1つ目の見学で、現代建築と土地との関係が、垣間見えた気がした。
中村先生说:“这座教堂采用了 2 个螺旋体结合而成的构造,是很少见的建筑。”樱井抬头望去,教堂的天花板逐层向上延伸,描绘出螺旋的形状。“结婚仪式上,一边沿着象征从教堂入口处通往圣坛的道路行走,一边思考人生,这种情况很多吧。如果是这样,那么仅用这样的‘路径’来构成建筑会如何呢?顺着这种思路考虑,就诞生了这样的形态。虽然一个螺旋摇摆不定、难以依靠,但是 2 个螺旋相结合就可以不依赖外物。这当中也包含着我对婚姻的想法。”樱井听了中村先生的讲解,微笑起来。楼梯加设在丝带状的构造实体上,能够向上通往教堂的顶端。我们赶快爬上楼梯看看。在屋顶能看见濑户内海上美丽的岛屿。从这里可以望见大海,同样地,从船上也能看到教堂。据说如今在海员们眼中,教堂已经代替了灯塔。“这座教堂在建造中保护了树林,现在已经成为这片土地的标志了呢。”在第 1 场参观学习中,隐约发现了现代建筑与土地之间的关系。

お寺に藤森照信さんの最新作が!?
藤森照信在寺院中的最新作品!?

続いて向かったのは、臨済宗建仁寺派の特例地寺院・神勝寺。7万坪にも及ぶ広大な敷地の入口に、藤森照信さんによる寺務所が完成したという。銅板葺きの三角屋根や、藁が混ぜ込まれた土壁を眺めて「質感が面白い!」と櫻井さん。「連載1回目で訪れた藤森先生の茶室を思い出します」と懐かしそうだ。禅のイメージに一番近い木として、この土地で育った赤松を屋根に植えた藤森さん。個性的な佇まいだが、敷地内の建物と見事に一体感を生んでいる。今後、銅板葺きの屋根は徐々に緑青に変化し、また新たな佇まいとなってこの風景に馴染んでいくのだろう。
随后前往的,是临济宗建仁寺派的特例地寺院——神胜寺。据说在多达 7 万坪(约 231404.6 平方米)的广阔土地的入口处,藤森照信先生设计的寺院事务所已经完工。樱井望着铜制板材的三角形屋顶和混入麦秆的土墙,感慨道:“质感真有趣!”樱井露出怀念的表情:“让我想起了第 1 期连载中探访的藤森先生建造的茶室。”赤松与禅学给人的印象最接近,藤森先生便将这片土地上成长起来的赤松栽种在屋顶。这样充满个性的氛围,与土地上的建筑物巧妙结合,浑然一体。今后,随着銅制板材的屋顶逐渐变成青绿色,也许会呈现出另一种全新的氛围,与周围的景色相得益彰。

地域を支える新しい社宅のカタチ。
支持本地区的新型员工住宅形态。

最後に櫻井さんが訪れたのは、福山市で造船業を営む常石グループの2つの社宅。1つ目の<せとの森住宅>は建築家・藤本壮介さんが手がけたもの。13棟の住宅が傾斜地にランダムに置かれている。「迷路みたい!」と住宅の間を歩く櫻井さん。これは藤本さんの狙いで、棟ごとに向きを微妙に変え、その瞬間に100本の樹木を植え、自然な庭をつくることで集落のような風景を生み出している。ステンレス鏡面の壁は晴れた日は青く、夕方には赤く染まり、風景を写す鏡になるという。2つ目の社宅<Seto>はマウントフジアーキテクツスタジオの設計。崖地にせり出す、スタイリッシュなコンクリート打ち放しの建物だ。屋上に上った櫻井さんが目を奪われたのは、この住宅は進水式を待つ船のように、丘からこの風景を眺めているのだ。「でも、どうして社宅にここまで力を注ぐのですか?」。常石グループ広報の大西さんに櫻井さんが尋ねた。「若い人にこの土地に進み続けてほしいという思いで社宅を準備しました。地域が元気なら会社も元気。2つは運命共同体なんです。」
樱井最后参观的,是在福山市从事造船业的常石集团的 2 座员工住宅。第 1 座濑户的森林住宅是建筑师藤本壮介先生设计的作品。13 栋住宅无规则地分散在倾斜的土地上。在住宅间行走的樱井说:“像迷宫一样!”方向随着每栋都发生细微变化,在其中种植上 100 棵树,建造出一座自然庭院。通过这种方式,孕育出村落般的景色,这便是藤本先生的目标。据说不锈钢镜面的墙壁,晴天呈现蓝色,傍晚染成红色,是一面能描绘风景的镜子。第 2 座员工住宅 Seto 是富士山建筑师工作室的设计。建筑探出悬崖,采用时髦的混凝土原浆抹面。樱井上到屋顶,注意力完全集中在眼前仿佛在等待下水典礼的船只一般的住宅上,它似乎在从山丘眺望着风景。“但是,为什么要在员工住宅上花费如此之多的精力呢?”樱井向常石集团宣传负责人大西先生提出疑问。“希望年轻人在这片土地上持续进取,我们是抱持着这种想法来计划员工住宅的。土地有了生机,企业也能得到活力。两者是命运共同体。”

4つの現代建築を巡りながら、瀬戸内海の暮らしに触れた櫻井さん。新たにできた建築から、この土地の魅力を教えてもらうような訪問だった。
樱井一边畅游于 4 座现代建筑之中,一边迎来了濑户内海的日落。这次参观,通过最近完工的建筑为我们展现了这片土地的魅力所在。



(荐书)
櫻井さんの今月の課題図書 『新建築』
建築専門誌。2014年7月号にて中村拓志による<リボンチャペル>を紹介。夕暮れ時に、照明の光によって内部からオレンジ色に浮かび上がるチャペルの姿が掲載されている(1,905円/新建築社)。
樱井本月的课题图书 《新建筑》
建筑类专业杂志。2014 年 7 月版中介绍了中村拓志设计的丝带教堂。刊登了傍晚时分教堂内部随照明光线变化而浮现出橙色的样子(1,905日元/新建筑社)。




(参观感想)
title:現代建築が勉強できる新名所!?
連載1回目で訪れて以来、久しぶりに拝見する藤本先生の建築や、初めて触れた中村拓志さんの建築。2つの集合住宅も印象的でしたし、福山という土地でこれだけ個性的な建築を一度に見学できるとは驚きました。中村さんのチャペルは瀬戸内海を望む立地の魅力を最大限に生かしていたし、藤本先生の建築は、藁を混ぜた漆喰の壁など、素材が面白くて、温もりもあった。それぞれの建築で、この土地らしい自然を感じることができました。しかし改めて、これほどインパクトのある現代建築が、車で数十分の距離に集合しているとは!建築を学ぶ学生さんは、福山を巡るだけでいい刺激が受けられるんじゃないかな。
标题:可以学习现代建筑的新场所!?
这是自第 1 期连载以来,时隔许久再次拜访藤本先生的建筑,同时也是初次接触中村拓志先生的建筑。2 座集合住宅都令人印象深刻,能够在福山这片土地上一次参观这么多充满个性的建筑,也让我很惊讶。教堂的选址是能眺望濑户内海的地方,中村先生将其魅力发挥到了极致。而藤本先生的建筑则采用了混入麦秆的灰泥墙壁等十分有趣的材料,也让人感到建筑的温度。通过各式建筑,可以感受到这片土地上独有的自然景色。不得不再次说一次的是,有如此之多颇具影响力的现代建筑,集聚在乘车数十分钟距离的土地上!学习建筑的学生们,仅在福山转一圈也许就可以获得启发与灵感吧。




(简介)
さくらいしょう 1982年東京生まれ。人気グループ「嵐」のメンバー。報道番組『NEWS ZERO』のキャスターなど幅広い分野で活躍。バラエティー番組『今、この顔がスゴイ!』(TBS)では司会を務める。ニューアルバム『LOVE』を引っさげ、5大ドームを巡る全国ツアー中。2014年3月21日から映画『神様のカルテ2』が公開。
樱井翔 1982年生于东京。人气组合“岚”的成员。在新闻节目 “ NEWS ZERO ” 的主播,广泛活跃于多种场合。在综艺节目“当下最in颜”(TBS)中担任主持。随着新专辑“LOVE”发行,正在进行5大巨蛋全国巡回演唱会。2014年3月21日电影“神的病例簿2”将公开上映。


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【vol.46】东京大仓酒店

《Casa BRUTUS》 2015 年 04 月号


櫻井翔のケンチクを学ぶ旅。
嵐の櫻井翔さんが、自ら日本全国の気になる建築まで足を運び、その魅力や驚き、感動を誌面でリポートします。
樱井翔的建筑学习之旅。
岚的樱井翔特意亲自前往日本全国感兴趣的建筑,通过杂志向大家传递建筑的魅力和它令人惊异与感动之处。



東京都港区
东京都港区


(背景)

今回訪れた場所 ホテルオークラ東京
1962年竣工。設計:谷口吉郎(ロビー)、小坂秀雄(外観)ほか。設計委員会と意匠委員会を設けて完成した。すべての客室から屋外が眺められるよう、日本で初めて三ツ矢式建築を採用。73年、別館を増築。2015年8月に建て替えのため本館が休館予定。別館は9月以降も営業する。●東京都港区虎ノ門2-10-4 ☎03・3582・0111。
本次造访地点 东京大仓酒店
建筑于 1962 年竣工。设计者:谷口吉郎(大厅)与小坂秀雄(外观)。设置了设计委员会与图案样式委员会并最终完成。为了从所有客房都可以眺望室外,在日本首次采用了三叉戟式建筑。1973 年,增建了配楼。由于改建,2015 年 8 月起主楼休馆。配楼在 9 月之后也正常营业。●东京都港区虎之门2-10-4 ☎03-3582-0111。


設計した人 谷口吉郎
たにぐちよしろう 1904年金沢市生まれ。建築家。日本の伝統に根差した近代建築を数多く残す。代表作に<帝国劇場><東京国立近代美術館><東宮御所>など。明治建築を移築・保存する<博物館明治村>の発案者であり初代館長。79年没。谷口の設計で71年に竣工した、丸の内の<東京會舘>は1月末で建て替えのため取り壊しに。
设计者 谷口吉郎
Taniguchi Yoshiro 1904年生于金泽市。建筑师。留下了为数众多植根于日本传统的近代建筑。代表作包括帝国剧场、东京国立近代美术馆与东宫御所等。至于将明治时期建筑移筑和保存起来的博物馆明治村,谷口既是其提案者,亦是首任馆长。1979年逝世。由于改建,位于丸之内的东京会馆将于 1 月月末拆除,这座建筑由谷口设计并于 1971 年竣工。


(导语)
vol.46 ホテルオークラ東京で、日本の伝統美に触れる。(後編)
今年8月末で建て替え予定の<ホテルオークラ東京>本館。数多くの外国人クリエイターを魅了してきたこの本館には、至るところに日本の伝統美がちりばめられています。後編は「紋様」と「茶室」に焦点を当て、その魅力を探ります。
第 46 期 在东京大仓酒店接触日本的传统之美。(下篇)
主楼在今年 8 月末按计划改建。在这座吸引着众多外国创作家的主楼之中,四处镶嵌着日本传统之美。下篇将焦点集中在花纹与茶室,以此来探寻其魅力所在。



(主体)

「1万8千坪の芸術」。これはホテルオークラ東京が1962年に開業した際、贅を尽くした空間を賞賛して謳われたキャッチフレーズだ。当時の日本は戦後の復興が一段落し、訪日外国人が急激に増えていた時期。ホテルの数は圧倒的に少なく、2年後には東京オリンピックも控えていた。ホテルオークラ東京はそんな時代に、欧米の真似ではなく、日本独自の美意識を体現したホテルとして誕生したのだ。前回、創業者・大倉喜七郎の考えや開業までの経緯を知り、ホテルを象徴するメインロビーの魅力を体感した櫻井さん。今回の後編ではさらに踏み込み、館内にちりばめられた日本の伝統美に目を向ける。注目したのは「紋様」。さっそく装飾が見事な宴会場ホールを見学した。
“1 万 8 千坪的艺术”(约 59504.13㎡)。这是东京大仓酒店 1962 年开业之际,用于赞美这个极尽奢华的空间的广告词。当时,日本的战后复兴已告一段落,正值访日外国人数量激增的时期。酒店数量明显不足,而 2 年后的东京奥运会也即将到来。在那样的时代中,东京大仓酒店诞生了,它没有效仿欧美,而是体现出日本对于美的独特意识。在上一篇中,樱井谅解了创业者大仓喜七郎的想法与开业前的经过,并感受到了象征酒店的主厅的魅力。在本期的下篇中,将进一步深入酒店,观察散落于室内各处的日本传统之美。关注点是花纹。让我们赶快去看看装饰一流的宴会场大厅吧。

モダンにアレンジされた和の紋様。
现代风格布置的日式花纹。

「壁一面の桐の紋がかっこいいですね」。櫻井さんが足を止めたのは本館1階宴会場前の、廊下の壁紙。伝統的な桐の紋が動きのあるレイアウトで描かれ、祝いの席へと続く空間を華やかに彩っている。その先には吹き抜けの宴会場ホワイエ。天井に菱紋形の照明、宴会場入口には藤の花の一房をモチーフにした吊り照明が輝く。桐、菱、藤。いずれも日本人が古から親しんできたモチーフだ。
“一整面墙壁上都是梧桐花纹,真帅气啊。”让樱井驻足的是主楼 1 层宴会厅前走廊的壁纸。通过仿佛会动的布局设计描绘出了传统的梧桐花纹,点缀着通往庆祝场地的华美空间。前方是楼梯井的宴会厅前厅。天花板上的菱形照明与宴会厅入口处主题图案为一串紫藤花的吊灯照亮这个空间。梧桐,菱形,紫藤。无论哪个都是日本人自古以来就非常熟悉的图案。

「宴会場を担当したのは設計委員会の一員だった小坂秀雄氏です。装飾は意匠委員会の溝口三郎氏が手がけました」と広報の荒井さん。ホテルを設計するにあたり、建築家・谷口吉郎を中心とした設計委員会が動き出した2年後の1961年、芸術家を中心に意匠委員会も結成されたのだった。メンバーは文化財専門審議委員の溝口三郎や華道家の岩田清道ら5名に加え、陶芸家の富本憲吉、ガラス作家の岩田藤七らも協力者として参加。設計委員会と同じく、日本の伝統美をテーマに各所の意匠が考えられた。「館内には20を超える紋様がちりばめられました。中でも頻繁に使われているのが銀杏紋と菱紋。銀杏紋は敷地内に銀杏の木が多いこともあり、ホテルを象徴する紋様として生まれたもの。オーキッドルームのテーブルクロスやカトラリーにも使用されています。一方、菱紋は大倉家の家紋が五階菱だったことから多用されました。基本形からくずし紋様までさまざまなバリエーションが見られます。」
荒井告诉我们:“负责宴会厅的是设计委员会的一名成员,小坂秀雄。装饰则由图案样式委员会的沟口三郎亲自设计。”大约在设计酒店的过程中, 1961 年,即以建筑师谷口吉郎为核心的设计委员会出现 2 年之后,以艺术家为中心的图案样式委员会成立。成员中,除了文化财产专门审议委员沟口三郎与花道家岩田清道等 5 人之外,陶艺家富本宪吉和玻璃创作家岩田藤七等人作为合作者参与其中。图案式样委员会与设计委员会一样,考虑的是将日本的传统美作为主题加入设计。“酒店内有 20 多种花纹,点缀着空间各处。其中经常采用的是银杏花纹与菱形花纹。采纳银杏花纹的理由之一是这片土地上银杏树很多,于是它成为了象征酒店的花纹,也运用于淡紫色房间内的桌布与西餐餐具之中。另一方面,由于五重菱形是大仓家族的花纹,因此菱形花纹也经常使用。从基础形状到不规则的花纹,能见到各种版本。”

荒井さんの話を聞き、改めて空間を見渡す櫻井さん。「知らないで訪れるのと、知ってから訪れるのとでは、こんなに見え方が変わるんですね」。意識すると館内のどこを眺めても日本の紋様が浮かび上がり、それらがオークラ独特の空気をつくっているのがよくわかる。日本の伝統を伝えつつ、少しも古めかしさがないのは紋様をモダンにアレンジしているから。これも意匠委員会の狙いだった。
樱井听完荒井的介绍,重新观察起这个空间。“在不知道的情况下参观与得知之后参观,观察方式竟然能这么不同呢。”如果有意识地观察,无论眺望酒店内哪处,眼前都会浮现日本的花纹,于是明白了,正是这些花纹营造出大仓酒店的独有氛围。虽然表达的是日本传统,但却没有古老的感觉,其原因是以现代的视角对花纹做出了细微修改。这也是图案样式委员会的目标。

ホテル内に日本庭園を望む茶室が!?
酒店内有可以眺望日本庭园的茶室!?

紋様という切り口で館内を見学し、ロビーやホワイエなど共有スペースに日本の美意識を発見することができた櫻井さん。続いて向かったのはホテル7階。案内された引き戸の前には茶室「聴松庵」の行燈がある。戸を開けると打ち水がされた路地が現れ、別世界が広がっていた。「ホテルの中に、こんな立派な茶室があるなんて……」と驚きを隠せない櫻井さん。重要文化財の茶室「又隠」の写しとして設計されたこの空間は、露路や蹲踞、待合もあり、窓の向こうには日本庭園「曲水庭」も広がる本格的な造りだ。本席の隣には、椅子に座ってお茶をいただく立礼席も設けられ、宿泊中にお茶席を体験する外国人客も多いという。ならば……と櫻井さんも一服お茶をいただくことに。茶室係の榊原さんが案内をしてくれた。「“聴松庵”という名は大倉七郎の雅号にちなんだものです。松風を心して聴くという意味がありまして、しゅうしゅうと鳴る釜の湯が沸く音は、目を閉じると松の葉が風に揺れる音にも聴こえています。では、お茶をいただく前に蹲踞で手を清めましょう。」続いて、掛け軸や生け花を眺めて心を鎮め、湯の音に耳を澄ませながらゆっくりとお茶をいただく。東京の中心地にいることを忘れる、静かなひととき。「贅沢な時間でした」と櫻井さんの表情も和らいだ。
樱井从花纹的视角学习参观了酒店内部,在大厅与前厅等公共区域内感受到了日本人对美的意识。接下来前往酒店第 7 层。随着导览来到拉门前,这里有茶室听松庵的方形纸罩座灯。推开拉门,出现了洒过水的小巷,另一个世界延伸开来。樱井掩藏不住惊讶,说道:“酒店之中,竟然有这么漂亮的茶室……”这座茶室仿照重重要文化财产、名为“又隐”的茶室认真建造,当中有连接过道、水手钵和酒馆,窗外的方向还有名为曲水庭的日本庭园。在主要席位旁边,也设有可坐在椅子上品茶的立式点茶席位,据说很多在酒店住宿的外国客人也会来体验茶会。于是,樱井也打算品上一碗茶。茶室的工作人员榊原介绍道:“听松庵一名源自大仓七郎的雅号。其含义既指留心倾听风吹过松树的声音,也指闭上眼睛时将热水烧开、水壶响起的声音听成松叶随风摇曳的声音。那么,在品茶前,请先在水手钵中洗一下手吧。”樱井观赏着插花与挂在墙上的字画,心情也逐渐平静下来,一边认真倾听开水的声音一边品茶。这一刻,忘记了自己正身处东京的中心,非常宁静。“真是难得的时光。”樱井的表情也变得柔和。

8月末の本館閉館まで残り5か月。
距 8 月末主楼停止对外营业仅余 5 个月。

日本人ですらはっとさせられるほど、この国の伝統美が端正に込められたホテルオークラ東京の空間。しかし、本館は今年9月から建て替え工事に入ると発表されている。ホテルオークラ東京のファンにはマーガレット・ハウエルやボッテガ・ヴェネタのトーマス・マイヤーなど海外クリエイターが数多くいるが、私たちより彼らのほうがこの空間の貴重さをストレートに感じているのかもしれない。「外国人の友人が来たら連れてきたい」と櫻井さんが思うのは、この場所に日本の文化が凝縮されているからだろう。時に、古きものを伝え守ることは、新しいものをつくるよりも難しい。次世代に残したいものは何なのか?残された時間で、私たち日本人が先頭に立って考えてみるべきではないだろうか。
在东京大仓酒店的空间内所包含的这个国家的传统之美,其严谨程度连日本人都深感惊讶。但是已经对外公布,主楼将从今年 9 月起迎来改建工程。欣赏东京大仓酒店的人包括玛格丽特・霍威尔 (Margaret Howell) 和葆蝶家 (Bottega Veneta) 的汤马斯・麦耶 (Tomas Maier) 等众多海外创作家,也许他们比起我们能够更直接地感受到这里的珍贵。“如果外国朋友来日本,想带他们来这里参观”。樱井这样考虑的缘故,也许是这里浓缩了日本文化吧。有时,传承与保护古代事物比创造新事物更加困难。我们想将什么留给下一代呢?在仅存的时间中,我们日本人也许该率先试着考虑这个问题了。


(荐书)
櫻井さんの今月の課題図書 『日本の文様とホテルオークラ』
ホテルオークラ東京の館内にちりばめられた紋様ひとつひとつ解説。富士山、銀杏、四弁花など代表的な紋様を切り取りながら、オークラの四季折々の風景を映し出す(ホテルオークラ/非売品)。
樱井本月的课题图书 《日本的花纹与大仓酒店》
本书逐个对点缀着东京大仓酒店室内的花纹进行解说。书中选取富士山、银杏和四瓣花等代表性花纹,借以反应大仓酒店随季节而变的景致(大仓酒店/非卖品)。



(参观感想)
title:“目を向ける大切さ”に気づきました。
何度も訪れていたオークラに、こんなにもたくさんの紋様が隠されていたなんて……!最初はそう思いましたが、「隠されていた」のではなくて「ちゃんと目を向けていなかった」だけですよね。こうして取材で訪れる機会をいただけて本当に勉強になりました。エントランスや宴会場入口を飾る桐の紋様は特にかっこよかったです。そして今回もひとつ知ったのが、7階にある茶室の存在。扉を開けた瞬間に別世界が広がっていて驚きました。外国人の友人が日本に来たとき、いつもどこに連れて行こうかと迷うんです。こういう場所が都内にあることを知っておくのも“おもてなし”だな、と。機会があればぜひ、ここに案内したいと思います。
標題:意识到“关注的重要性”。
来过那么多次的东京大仓酒店里,竟然有这么多隐藏的花纹!虽然最初是这样想的,但却并非“隐藏”起来,只是“未曾好好关注过”而已吧。获得了这样的参观和采访机会,真的学到了很多。装饰着大门入口与宴会厅入口的梧桐花纹特别帅气。此外,这次还知道了的另一件事,是位于 7 楼的茶室。拉开门的瞬间,另一个世界在眼前延伸开来,让我非常惊讶。当外国朋友来到日本的时候,带他们去哪里呢,对此我一直很迷茫。现在知道了东京都内还有这样一个地方,就能好好招待他们了。如果我有机会,肯定想带他们参观这里。


(简介)
さくらいしょう 1982年東京生まれ。人気グループ「嵐」のメンバー。映画、ドラマをはじめ、報道番組『NEWS ZERO』のキャスターを務めるなど幅広く活躍。司会を務める情報バラエティー番組『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS)は毎週木曜22時から好評放送中。嵐の2015年第1弾シングル『Sakura』が好評発売中。
樱井翔 1982 年生于东京。人气组合“岚”的成员。在出演电影和电视的同时,也担任新闻节目 NEWS ZERO 的主播,广泛活跃于多种场合。樱井主持的信息类综艺节目“樱井有吉危险夜会”(TBS)每周四晚 22 点播出。岚在 2015 年的第 1 张单曲《Sakura》正在热卖。

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【vol.40】东京时尚学校蚕茧大厦

《Casa BRUTUS》2014 年 10 月号


櫻井翔のケンチクを学ぶ旅。
嵐の櫻井翔さんが、自ら日本全国の気になる建築まで足を運び、その魅力や驚き、感動を誌面でリポートします。
樱井翔的建筑学习之旅。
岚的樱井翔特意亲自前往日本全国感兴趣的建筑,通过杂志向大家传递建筑的魅力和它令人惊异与感动之处。



東京都新宿区
东京都新宿区


(背景)

今回訪れた場所 モード学園コクーンタワー
2008年竣工。丹下憲孝設計。地上50階、地下3階ファッション系の<東京モード学園>、IT・デジタルコンテンツ系の<HAL東京>、医療・福祉系の<首都医校>の3つの専門学校が入る総合校舎新宿駅より徒步3分、地下や地上2階が駅とつながる。※学校施設のため、一般見学不可。 ●東京都新宿区西新宿1-7-3 ☎03・3344・6000。
本次造访地点  东京时尚学校蚕茧大厦
2008 年竣工。设计者:丹下宪孝。该综合教学建筑包含专攻时尚的东京时尚学校、专攻 IT 数码内容的 HAL 专业学校和专攻医疗与福利的首都医校,共 3 所专业院校,有地上有 50 层外加地下 3 层,距新宿站步行 3 分钟,地下与地上一楼与地铁站相连。※由于是学校设施,因此不接受普通的参观。 ●东京都新宿区西新宿1-7-3 ☎03-3344-6000。


設計した人 丹下憲孝
たんげのりたか 1958年東京生まれ。81年ハーバード大学卒業、85年ハーバード大学学院建築学専門課程修了、丹下健三+都市・建築設計研究所に入所。2002年、父・丹下健三本人より、後任の責任者を任される。2003年、丹下都市建築設計設立。著書に『七十二時間、集中しなさい。—父・丹下健三から教わったこと』(講談社)がある。
设计者 丹下宪孝
Tange Noritaka 1958 年生于东京。1981 年毕业于哈佛大学,1985 年完成哈佛大学研究生院建筑系课程并加入丹下健三城市・建筑设计研究所。2002 年,由其父丹下健三本人任命为下一任负责人。2003 年,设立丹下都市建筑设计。出版书籍有《72 小时,请集中精神。—— 父亲丹下健三教会我的一件事》(讲谈社出版)。



(导语)
vol.40 大都会東京のランドマーク建築を訪ねる。(後編)
前編で丹下健三が手がけた<東京都本庁舎>を訪ねた櫻井さん。今回は息子の丹下憲孝さんが設計した、もうひとつの西新宿のシンボル<モード学園コクーンタワー>を訪ねます。2つのランドマーク建築には意外な共通点がありました。
第 40 期 探访东京的都市地标建筑。(下篇)
在上篇中,樱井拜访了丹下健三设计的东京都厅。而这次,将造访新西宿的另一座标志性建筑,东京时尚学校蚕茧大厦,由其子丹下宪孝先生设计。2 座地标建筑之间有着令人意外的共同点。



(主体)

建築家・丹下健三が設計した<東京都本庁舎>を見学した前編で、都市におけるランドマーク建築のあり方について考えた櫻井さん。後編で訪れたのは、同じく西新宿に建つ<モード学園コクーンタワー>だ。設計は、丹下健三の息子であり、現・丹下都市建築設計の代表を務める丹下憲孝さん。親子がそれぞれに手がけた都会のシンボルは、正反対と言っていいほどに佇まいが異なる。しかし、都市と建築の関係性においては、共通点が多いのだ。憲孝さんの案内のもと、さっそく日本一の高さを誇る学校建築を訪ねてみた。
通过上一期参观建筑是丹下健三设计的东京都厅,樱井开始思考都市地标建筑的存在方式。本期参观的,是同样建于西新宿的东京时尚学校蚕茧大厦。设计人是丹下宪孝先生,他是丹下健三的儿子,担任现丹下都市建筑设计的代表。父子两人各自设计的都会标志,氛围颇为不同,称之为完全相反也不为过。然而,在都市与建筑之间的关系方面,又有许多相通之处。让我们跟随宪孝先生的导览,马上去参观一下号称日本第一高的学校建筑吧。

コクーン=繭に込められた思い。
融入蚕茧结构的建筑构思。

「西新宿といえば……というくらい印象的な建築なのに、内部がどうなっているかなんて、想像したこともありませんでした」と櫻井さん。学生たちの課題やポスターが貼られた廊下をゆっくりと歩く。50階建ての<モード学園コクーンタワー>には、学校法人<モード学園>が運営する3つの専門学校が入っている。都心における理想的な学校建築とは何か?その問いに対する答えとして、200mを超える超高層ビルの校舎を構えた、実験的なプロジェクトなのだ。
“虽说这是提及西新宿就会想到的典型建筑,但是我没有想象过它的内部会是什么样子呢。”樱井沿着学生们张贴了课题与海报的走廊悠哉地前行。50 层的东京时尚学校蚕茧大厦中,有 3 所时尚学校运营的专业学校。东京市中心的理想学校建筑是什么呢?实验性质的项目构造出一座超过 200m 的超高层教学大厦,就是对此问题作出的回答。

「モード学園学長からの課題は“今まで見たことがないような建築”という、ワクワクするような難題でした」と笑いながら当時を振り返る憲孝さん。コンペには100社以上が参加し、そこで学長が「これだ!」と目を見開いたのが、憲孝さんの独創的なデザインだった。
宪孝先生忆及当时笑着说道:“时尚学校校长提出的任务是‘迄今未闻的建筑’,这是一个令人兴奋的难题。”设计竞标有 100 多家公司参与,其中让校长不禁睁大眼睛说“就是它了”的,便是宪孝先生的独创设计。

地上から中層部に向かって膨らみ、また上部にいくに従いすほんでいく、美しい曲線を描いたフォルム。外壁には構造体による菱形の模様と、ガラス窓に引いた意匠としての白線が重なり、複雑な網目となって建物全体を包んでいる。「コクーンとは、“繭”を意味します。これから世に羽ばたいていく学生たちからイメージを広げ、このフォルムにたどり着きました。」斬新なデザインは、単に驚きを狙ったものではなく、ここへ通う学生たちへの期待を形にしたものだったのだ。
建筑从地面向中层部分逐渐鼓起,再往上部则慢慢收缩,描绘出美丽的曲线形态。建筑物别出心裁,采用玻璃窗设计和菱形样式,其白线重叠形成复杂的网状,而外侧墙壁则以结构体将建筑物整体包裹起来。“蚕茧大厦的外观类似蚕茧。学生们即将步入社会一展宏图,为此起点,联想到这样的外观形态。”原来,令人耳目一新的设计并非仅仅为了制造冲击力,还将对于在此学习的学生们的期待具体化了。

ここで、櫻井さんから素朴な疑問が飛び出した。「やはりフロアごとに広さも異なるのですか?」。すると「もちろん。そこが重要なんです!」と憲孝さん。<モード学園コクーンタワー>は、フロアの広さだけでなく天井高も各階で微妙に異なる、極めて珍しい設計となっている。それは、経済性を考慮し、外装のカーテンウォールを均一にして斜めに組み立てたことで、差異が生じたため。“今までにない建築”という課題が生んださまざまな問題を、柔軟なアイデアで解決している点も、この建築の面白さなのだ。
此处,樱井提出了一个单纯的问题。“那么,随着层数不同,每层的面积也有变化吗?”宪孝先生说道:“当然。这是很重要的一点!”东京时尚学校蚕茧大厦,每层不仅面积不同,而且天花板的高度也存在细微差别,这种设计极其少见。出于经济考虑,也为了让外侧的幕墙以一致的倾斜角度组建起来,于是产生了这种差异。采用灵活的办法解决由“迄今未闻的建筑”的任务引发出的各式问题,这一点也是这座建筑有趣的地方。

超高層ビルに設けた、集いの場。
超高层大厦中设置的交流区。

続いて櫻井さんが見学したのは、36階のアトリウム空間。3フロア分が吹き抜けになった、学生たちの憩いの場だ。休み時間や放課後には、ここでさまざまな学科の学生が行き交い、自然と交流が生まれているという。「大学で教鞭を執っていた父は、教室と同様に、廊下や校庭など、学生が行き合う場所も重要だと考えていました。このアトリウムがあるからこそ、超高層ビルの学校にも生き生きとしたキャンパスライフが生まれているのです。」
接下来,樱井参观的是位于 36 层的开阔中庭。高达 3 层的楼梯井是学生的休闲区域。据说,在休息时段和放学之后,各科学生往来于此,可以自然地产生交流。“曾执教于大学的父亲认为,走廊和校园等地方与教室一样,这些学生往来的场所十分重要。正是由于配备了这个中庭,位于超高层大厦中的学校也有了充满活力的校园生活。”

そして、もうひとつ憲孝さんが学生へのメッセージとしてこだわったのが、建築の構造体を隠さずに見せること。教室の窓をダイナミックに横切る斜めの構造体に近づき、「間近に見るとより迫力がありますね!」と驚く櫻井さん。「それに、このクリエイションルームという教室は照明やテーブルのデザインも斬新。ここで勉強するってどんな感覚なんだろう……」。空間の放つパワーを肌で感じ取った様子の櫻井さん。ここでは建築が、学生たちのクリエイションを刺激する役割も担っているのだ。
此外,宪孝先生因想向学生传递的一个信息而十分在意的另一件事是,不隐藏建筑的结构体,而是让大家看到。樱井靠近横切教室窗户、颇有生气的倾斜结构体,惊讶道:“近距离看更有气势了呢!”“而且,在这间被称为创作室的教室中,照明灯具和桌子等物体的设计也很新颖。在这里学习,会是什么样的感觉呢……”樱井似乎感受到了建筑散发的力量。这是由于在这里,建筑物还有着激发学生创造力的作用。

親子で取り込んだ、都会の空の広げ方。
父子二人采纳的都市天空的延伸方式。

最後に憲孝さんが案内してくださったのは、50階の最上階スカイラウンジ。窓の向こうには新宿の高層ビル群が広がり、前編で訪れた<東京都本庁舎>の姿もある。「父は、第一本庁舎をツインタワーにすることで、建物の圧迫感を軽減し、さらに大都会に少しでも多くの空を残そうとしました。実は、このコクーンタワーもその点は同じ。上階をすぼめたのには、空を広げる意図もあったのです。」
宪孝先生最后带我们来到的,是位于最高层第 50 层的空中休息厅。窗户朝向新宿的高层大厦建筑群,还能看到上一期中造访的东京都厅的身影。“父亲通过将东京都厅设计成双子塔的形式,减少了建筑物带来的压迫感,从而使得大型都市尽可能多地为天空留出空间。实际上,蚕茧大厦在这一点上也是相同的。在缩窄上层部分的做法之中,包含着让天空伸展的意图。”

大小のビルがひしめき合う新宿副都心を眺めながら、憲孝さんは新たな建築を考える際、最も大切にしていることについて話してくれた。「建築の評価は主観的なもの。だからこそ、街ゆく人々に素通りされるような建築はつくりたくありません。好きであれ、嫌いであれ、人が思わず立ち止まるような建築を残したい」。最も恐れるのはリアクションがないこと。憲孝さんの言葉に深くうなずく櫻井さん。「無関心が一番怖い。それは僕らの活動にも通ずる点だと思います。」
宪孝先生一边眺望着汇聚在新宿副中心、大小各异的大厦,一边考虑着新建筑,这时他谈及了最看重的一点。“对建筑的评价是主观的。正因如此,我不想建造那种无法令行街上行人停下步伐的建筑。喜欢也好,讨厌也罢,我想留下一座令人不禁驻足的建筑。”最害怕的是没有反应。樱井对宪孝先生的话语深表赞同。“不感兴趣是最可怕的。我觉得在这一点上和我们的工作也是相通的。”

新宿の風景をつくる2つのランドマーク建築を巡った今回。目まぐるしく変わってゆく東京の街並みで、それでも人々の記憶に残り続ける丹下建築。そのパワーを直に感じた訪問だった。
此次参观了创造出新宿风景的 2 座地标建筑。即便是在瞬息万变的东京街头,丹下的建筑也能留在人们的记忆之中。通过这次采访,能够直接感受到这股力量。


(荐书)
櫻井さんの今月の課題図書 『Casa BRUTUS特別編集 丹下健三を知っていますか?』
巨匠・丹下健三が日本の建築界に残した功績を考える特別編集MOOK。生前の貴重なインタビューや告別式の独占取材記事も収録。丹下憲孝さんへのインタビューも掲載(マガジンハウス/1,428円)。
樱井本月的课题图书 《Casa BRUTUS 特刊:你了解丹下健三吗?》
特别版杂志书回顾了建筑大师丹下健三为日本建筑界留下的功绩。其中收录了生前宝贵的采访与葬礼时的独家专访。还刊登了对丹下宪孝先生的采访(Magazine House/1,428日元)。



(参观感想)
title:学校建築の新しい姿に出会いました。
外観からのイメージと、内部の雰囲気がここまで違うとは驚きました。印象的だったお話は、ここから育つ学生をイメージして繭の形が生まれたこと。クリエイションの刺激になるようにと、建物の構造をあえて見えるようにしていること。学びの場への思いがちりばめられていて感動しました。
実はデビュー当時、新宿西口をよく利用していたんです。なので、町並みはよく覚えているつもりでしたが、コクーンタワーの竣工は2008年と比較的最近なんですね。僕の記憶では、もっと以前からここにあるイメージでした。それだけ印象的な建物として、自分の記憶に根付いていたんだなと。今日はそのことに気づかせてもらいました。
标题:偶然遇到学校建筑的新形态。
从外观得来的印象与内部的氛围竟然如此不同,让我非常惊讶。令我印象深刻的话语是,基于对在这里学习的学生的印象,产生了蚕茧的形态。此外还有希望让建筑激发想象力,以及敢于让人见到建筑物构造等。在设计时针对学习场合的心意分散在各处,令我十分感动。

其实在出道时,我们经常路过新宿西口。因此,我觉得自己应该对这里的街道记得非常清楚,但是蚕茧大厦竣工是在 2008 年,相对还是最近的事情呢。在我的记忆中,蚕茧大厦似乎从更早的时候起就在这里了。如此印象深刻的建筑物,果然是深深刻在记忆中啊。今天让我意识到了这件事。


(简介)
さくらいしょう 1982年東京生まれ。人気グループ「嵐」のメンバー。映画、ドラマをはじめ、報道番組『NEWS ZERO』のキャスターなど幅広い分野で活躍。司会を務める情報バラエティー番組『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS)は毎週木曜22時から放送。11月からは全国5大ドームを巡る『ARASHI LIVE TOUR 2014』がスタートする。
樱井翔 1982 年生于东京。人气组合“岚”的成员。出演电影和电视,还担任新闻节目 NEWS ZERO 的主播,广泛活跃于多种场合。樱井主持的信息类综艺节目“樱井有吉危险夜会”(TBS)每周四晚 22 点播出。11 月起在日本全国 5 大巨蛋巡回演出的“ARASHI LIVE TOUR 2014”也将开始。

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【vol.39】东京都厅

《Casa BRUTUS》2014 年 09 月号


櫻井翔のケンチクを学ぶ旅。
嵐の櫻井翔さんが、自ら日本全国の気になる建築まで足を運び、その魅力や驚き、感動を誌面でリポートします。
樱井翔的建筑学习之旅。
岚的樱井翔特意亲自前往日本全国感兴趣的建筑,通过杂志向大家传递建筑的魅力和它令人惊异与感动之处。



東京都新宿区
东京都新宿区


(背景)

今回訪れた場所 東京都本庁舎
1991年竣工。丹下健三設計。晩年の代表作の1つ。頂部はツインタワーに分かれ、45度ずつパーツをずらして重ねたような複雑なデザイン。2色の花崗岩とガラスを用いた外壁が特徴。●東京都新宿区西新宿2-8-1 ☎03・5321・1111。展望室の開室時間、休室日はホームページを参照。
本次造访地点  东京都厅
1991 年竣工。由丹下健三设计。该建筑是丹下健三晚年的代表作之一。顶部以双子塔分开,每 45 度就有一部分错开,这样一层一层重叠而成,设计非常复杂。建筑特征是外侧墙壁采用双色花岗岩与玻璃。 ●东京都新宿区西新宿 2-8-1 ☎03-5321-1111。观景台的对外开放时间与休息时间请参考网站主页。


設計した人 丹下健三
たんげけんぞう 1913年大阪府生まれ。38年東京帝国大学工学部建築学科卒業。前川國男建築設計事務所に勤務後、同大学大学院を経て、61年丹下健三+都市・建築設計研究所設立。世界31か国に作品を残した。代表作に<広島ピースセンター>、<国立代々木競技場>など。2005年逝去。
设计者 丹下健三
Tange Kenzō 1913 年生于大阪府。1938 年毕业于东京帝国大学工学院建筑学系。任职于前川国男建筑设计事务所之后,重返东京帝国大学研究生院,随后于 1961 年设立丹下健三城市·建筑设计研究所。在全世界 31 个国家留有作品。代表作有广岛和平公园与代代木国立综合体育馆等。2005 年逝世。


案内した人 丹下憲孝
たんげのりたか 1958年東京まれ。81年ハーバード大学卒業、85年ハーバード大学大学院建築学専門課程修了、丹下健三+都市・建築設計研究所に入所。2002年、父・丹下健三より後任の責任者を任される。2003年丹下都市建築設計設立。代表作に<モード学園コクーンタワー>など。
导览者 丹下宪孝
Tange Noritaka 1958 年生于东京。1981 年毕业于哈佛大学,1985 年完成哈佛大学研究生院建筑系专业课程,进入丹下健三城市·建筑设计研究所。2002 年父亲丹下健三将其任命为研究所的下一任负责人。2003 年设立丹下都市建筑设计。代表作有东京时尚学校蚕茧大厦,等等。



(导语)
vol.39 大都会東京のランドマーク建築を訪ねる。(前編)
日々、新たな建物ができ、絶え間なく景色が移り変わる東京で、街のランドマークとして異彩を放ち続ける建築があります。丹下健三の<東京都本庁舎>と、息子である丹下憲孝が手がけた<モード学園コクーンタワー>。2つの建築がつくる街の姿とは?
第 39 期 探访东京的都市地标建筑(上篇)。
在新建筑涌现、景观每日都在不断变化的东京,有一座建筑,作为街区的标志持续大放异彩。这就是丹下健三的东京都厅与其子丹下宪孝的东京时尚学校蚕茧大厦。由这两座建筑物塑造的街道景观是什么样子的呢?



(主体)

東京都内でも、一、二を争う高層ビルの密集地、新宿。そのビル群の中で、ひときわ目を引く建物がある。建築家・丹下健三が設計した<東京都本庁舎>だ。
即便在东京都内,新宿也是高层建筑数一数二的密集区域。在这个建筑群之中,有一座建筑格外吸引眼球。它就是丹下健三设计的东京都厅。

今回のテーマは、東京のランドマーク建築を訪ねること。丹下健三といえば<国立代々木競技場>や<フジテレビ本社ビル>など、東京の風景に欠かせない、記憶に残る建物を数多く手がけてきた巨匠。そんな丹下の代表作の中でも、<東京都本庁舎>は随一の高さを誇り、晩年の傑作と言われている。「都庁を訪れたことはもちろんありますが、ケンチクとして意識して眺めるのはこれが初めて。今回も新しい発見がありそうです」と櫻井さん。3年前に訪れた<香川県庁舎>に続き、連載では2度目となる丹下建築に足を踏み入れた。
本期的主题是,参观东京的地标建筑。提起丹下健三,便会想起他是一位建筑大师,对于东京的风景而言必不可少且令人印象深刻的许多建筑物都由他设计,例如代代木国立综合体育馆和富士电视台总部大楼。普遍认为,即使在丹下这样一位建筑大师的代表作之中,东京都厅也有着首屈一指的高度,是其晚年的杰作。樱井说:“虽然我来过东京都厅,但是有意识地将其作为建筑来观察还是第一次。本期似乎会有新发现啊。”既 3 年前参观香川县厅,樱井在这个连载中第 2 次踏入丹下的建筑。

首都のシンボルとしての都庁舎。
东京都厅,首都的标志。

櫻井さんがまず訪れたのは、第一本庁舎と東京都議会議事堂の間にある、半円形をした都民広場。「ここから見上げると、都庁の迫力がさらに増やしますね!」と驚きの表情で第一本庁舎を見上げる櫻井さん。視界の先に広がるのは、そびえ立つ243mの建物と空ばかり。「迫力だけでなく、威厳すら感じます……」と食い入るようにビルを眺める。
樱井首先参观的,是位于第一都厅与东京都议会议事堂之间、呈半圆形的市民广场。樱井仰望着第一都厅,惊讶地说道:“从这里向上看,更增添了都厅的雄伟气势呢!”向视线范围前方延伸出去,只有耸立着的 243 米建筑物与天空。樱井凝视着大楼感叹道:“不仅是触动人心的雄伟,甚至还能感到威严庄重的气氛……”

「父は、21世紀に向けて発展する東京の自治と文化のシンボルとして、どのような建物がふさわしいのか、そのことを最も重要視しながらこのプロジェクトを進めていました。」そう話してくれたのは、丹下健三の息子であり、丹下都市建築設計代表の丹下憲孝さん。高校、大学と海外留学をしていた憲孝さんは、アメリカから帰国してすぐ、<東京都本庁舎>のプロジェクトに参加したという。「実際に工事が始まってから、竣工するまではたったの33か月。信じられないスピードで進んでいく現場でした」。
“什么样的建筑物能够与标志着东京面向 21 世纪发展的自主治理与文化相称呢?在推动这个项目的过程中,父亲将着眼点放在了这个问题上。”为我们讲述的这位先生,是丹下宪孝先生。他是丹下健三的儿子,也是丹下都市建筑设计的代表人。高中与大学时期在海外留学的宪孝先生,据说从美国回到日本之后,随即参加了东京都厅项目。“实际上,工程从开工至竣工仅耗时 33 个月。施工现场是以令人难以置信的速度在推进工程。”

丹下の元に新庁舎のコンペの依頼がやってきたのは1985年のこと。丹下が設計し、1957年に完成した有楽町の<旧・東京都庁舎>がキャパオーバーとなり、新都庁舎ビルを建てる計画が浮上。だが都知事の入れ替わりや、予算の面から一時ストップとなっていた。きっかけは鈴木俊一氏の都知事就任。ようやく指名コンペが動きだしたのだった。
新都厅竞标的邀请是于 1985 年向丹下先生发出的。由丹下设计的原东京都厅于 1957 年在有乐町完工,由于其达到承载能力上限,便提出了建造新都厅的计划。然而,因为东京都知事更迭与预算问题等,所以项目一度停滞不前。新的契机是铃木俊一就任东京都知事。指名制的建筑竞标终于启动。

丹下を含めコンペに参加したのは9社。その中には、師である前川國男や弟子である磯崎新もいた。ほかには組織設計事務所も参加。しかし、オフィスビルという概念を超え、街にとって記念碑的建築を目指したのは、丹下と磯崎だけだった。磯崎の案は、丹下とは対照的な中層プラン。しかし、一部が道路上に掛かって計画されているため、実現のために条例を変えなければならない。多数決の末、僅差でコンペを勝ち取ったのは丹下だった。
包含丹下在内,参加竞标的有 9 家公司。当中也有丹下的老师前川国男与其学生矶崎新。此外,组织设计事务所也参加了。但是,只有丹下与磯崎致力于建造一座突破办公大楼概念、作为城市纪念碑式的建筑。磯崎的设计方案,是与丹下方案形成对比的中层建筑计划。但是,由于其中一部分按照计划要占据道路,因此为了实现计划,必须要修订地方条例。多数表决的结果是,丹下凭借微弱的票数优势赢得了项目。

都民広場の心地よいスケール。
市民广场惬意的建筑规模。

都民広場の中央に立ち、360度ぐるりと周囲を見渡す櫻井さん。「不思議な場所ですよね。この辺りは人通りも多くないからか、新宿じゃないみたいです。東京という気さえしない。」櫻井さんが日本の都市にはないスケール感を感じたのにはわけがある。この広場はバチカン市国のサン・ピエトロ広場をモデルにつくられているのだ。「父はル・デルビュジエと同じくらい、いや、それ以上にミケランジェロを尊敬していました。傾斜した地面も、広場をぐるりと取り囲む回廊も、実際にスタッフがサン・ピエトロ広場に視察に赴き、広場の大きさや、柱のプロポーションをメジャーで測ってきたものを参考にしたのです」と丹下憲孝さん。植栽も少なく、石に囲まれたこの巨大な広場が、それでも心地よく感じられるのは、ミケランジェロの空間センスを、丹下が自分のものとし、東京という街に落とし込んだ結果だったのだ。
樱井站在市民广场中央,360 度向四周眺望。“真是不可思议的地方呀。也许是由于这附近人流并不密集,感觉好像不在新宿似的。甚至意识不到是在东京。”樱井感受到的日本都市中所没有的建筑规模感,是有理由的。这是由于这座广场是以梵蒂冈的圣彼得广场为原型而建造的。丹下宪孝先生说:“我的父亲与勒・柯布西耶同样甚至更加尊敬米开兰基罗。无论是倾斜的地面,还是环绕广场一周的回廊,实际上都参考了由工作人员前往圣彼得广场实地考察并使用小型卷尺测得的广场面积与立柱的位置。”在这座大广场上,即便植物不多,由石头环绕,但是却令人感到很舒服,这都是由于丹下将米开朗基罗的空间感内化成自己的东西并将其融入东京街道而得到的结果。

空の見え方も環境のひとつ。
仰望天空的方式也是环境元素之一。

新宿に超高層ビルを建てるとなった際、丹下が注意したもう1つのポイントが、空と建物の関係だった。「第一本庁舎は33回を境にツインタワーになっています。実はこれが大きな役目を果たしているのです」と憲孝さん。試しに、都庁が四角い立方体だったところを想像してみる。「これが面になっていると思うと、印象が全く違いますね。息苦しく感じる」と櫻井さん。面でそびえ立つ都庁は重々しく圧迫感を感じさせるものになっていただろう。それを、ツインタワーの間に見える空が軽やかさを演出してくれている。「父は空が見えるというのもひとつの環境づくりだと考えていました。第二本庁舎のてっぺんはジグザグと斜めになっていますが、あれも空の形をユニークに見せているポイント。真四角のビルに切り取られた空とは印象が違うはずです。」
在新宿建造超高层大厦时,丹下在意的另一个重点是天空与建筑物的关系。宪孝先生说:“第一都厅的 33 层分界处设有双子塔。事实上它发挥着重要作用。”让我们尝试将都厅想象成四四方方的立方体吧。樱井说:“一想到如果都厅正面会变成这样,印象就完全不同了呢。感觉很沉闷。”从正面看耸立的都厅可能会令人感到沉重的压迫感。这一点,通过双子塔之间能看到的天空,就可以呈现出轻快的氛围。“父亲认为,能望见天空也是塑造环境的其中一点。第二都厅顶部呈‘之’字形倾斜,那也是让天空以独特形状呈现在大家眼前的一个要点。从四方形的大厦之间切割取景而来的天空应该会给人留下不同的印象。”

東京のシンボルとして、威厳あふれる建築を目指しながらも、人に与える印象を細やかに設計した<東京都庁舎>。「建築家は建物の設計を通して、街そのものをつくっている。そんな思いがまた強くなりました」と櫻井さん。次号・後編では、同じく新宿のシンボルとして建つ、丹下憲孝さんが手がけた<モード学園コクーンタワー>を訪ねます!
东京都厅作为东京的标志,建筑在表现出威严的同时,还细致地设计了它给人留下的印象。樱井说:“建筑师通过建筑物的设计,在塑造街区本身。这种想法变得更加强烈了。”下一期中,我们将参观丹下宪孝先生亲自设计的东京时尚学校蚕茧大厦,它是同样作为新宿的标志而建造起来的建筑物!


(荐书)
櫻井さんの今月の課題図書 『Casa BRUTUS特別編集 丹下健三を知っていますか?』
“世界のTANGE”の全体像に迫る特別編集MOOK。生前の貴重なインタビューや告別式の独占取材記事も収録。作品リストBEST100など、丹下健三入門書としても(マガジンハウス/1,428円)。
樱井本月的课题图书 《Casa BRUTUS 特刊:你了解丹下健三吗?》
特别版杂志书“世界级的丹下”的整体。其中收录了生前宝贵的采访与葬礼时的独家专访。出版物中有 100 件最佳作品清单等,非常适合作为了解丹下健三的入门级读物(Magazine House/1,428日元)。



(参观感想)
title:ワン・アンド・オンリーな迫力がありました!
こんなに近くで都庁を眺めるのは初めての体験。都民広場から第一本庁舎を見上げたときの迫力には、単に大きいというだけではなく威厳のようなものも感じました。都庁っぽい建物なんてほかに思いつかないし、似ている何かが想像できない。丹下憲孝さんが「人に立ち止まってもらう建築を目指したい」とおっしゃっていましたが、その言葉がまさにぴったりな建築でした。個人的に嬉しかったのは都議会議事堂に入れたこと。いつもニュースを通して見ている場所に身を置けたことは貴重な経験になりました。後編の<モード学園コクーンタワー>は都庁とはまた佇まいの違う建築。新宿の建築ツアーとして2つを見比べるのも楽しいと思います。
标题:建筑拥有 One and Only 那匹赛马一般的气势!
这般近距离地参观都厅还是第一次。从市民广场仰望第一都厅时感到的气势中,并非仅仅是建筑物规模庞大,仿佛还令人感到它散发着一种威严。政府大楼类型的建筑物中,联想不到其他近似物,也想象不出它与某座建筑存在相似点。丹下宪孝先生说道:“目标是建造一座令人不禁停下脚步的建筑物”,东京都厅正是与这句话完全相符的建筑。从我个人的角度,最高兴的当属进入东京都议会议事堂。置身于一直以来通过新闻见到的场所中,是一段非常宝贵的经验。下篇《东京时尚学校蚕茧大厦》将涉及一座不同于东京都厅氛围的建筑物。我觉得,在新宿建筑之旅中,对两者进行比较,也是很有趣的。



(简介)
さくらいしょう 1982年東京生まれ。人気グループ「嵐」のメンバー。報道番組『NEWS ZERO』のキャスターなど幅広い分野で活躍。情報バラエティー番組『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS)は毎週木曜22時から放送。9月はデビュー15周年記念のハワイ公演、11月からは5大ドームを巡る『ARASHI LIVE TOUR 2014』がスタート!
樱井翔 1982年生于东京。人气组合“岚”的成员。担任新闻节目“ NEWS ZERO ”的主播,广泛活跃于多种场合。信息类综艺节目“樱井有吉危险夜会”(TBS)每周四晚22点播出。9月有出道 15 周年纪念的夏威夷公演,11 月起在 5 大巨蛋巡回的“ARASHI LIVE TOUR 2014”也将开始!

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