《Casa BRUTUS》2015年11月号
櫻井翔のケンチクを学ぶ旅。
嵐の櫻井翔さんが、自ら日本全国の気になる建築まで足を運び、その魅力や驚き、感動を誌面でリポートします。
樱井翔的建筑学习之旅。
岚的樱井翔特意亲自前往日本全国感兴趣的建筑，通过杂志向大家传递建筑的魅力和它令人惊异与感动之处。
東京都港区
东京都港区
（背景）
訪れた場所 草月会館
1977年竣工。設計：丹下健三。58年竣工の＜旧草月会館＞の跡地に誕生。1階に草月プラザ、地下にお笑いのライブなども開催される草月ホールがあり、広く芸術文化を発信している。9階、10階にはかつて丹下健三の事務所があった。●东京都港区赤坂7ー2ー21 ?03?3408?1154。9時30分～17時30分、カフェ8時～19時。土曜?日曜?祝日休。
本次造访地点 草月会馆
1977年竣工。设计者：丹下健三。诞生于1958年竣工的原草月会馆旧址之上。1楼有草月广场，地下有举办搞笑艺人现场表演等活动的草月厅，传播各种艺术文化。9层与10层曾是丹下健三的办公室。●东京都港区赤坂7-2-21 ?03-3408-1154。对外开放时间：9点30分至17点30分。咖啡厅营业时间：8点至19点。周六、周日及国家法定假日休息。
設計した人 丹下健三
たんげけんぞう 1913年大阪府生まれ。38年東京帝国大学工学部建築学科卒業。前川國男設計事務所に勤務後、同大学大学院を経て、61年丹下健三+都市?建築設計研究所設立。世界31か国でプロジェクトを手がけた。代表作に＜香川県厅舎＞＜広島ピースセンター＞＜国立代々木競技場＞＜東京都庁舎＞など。2005年逝去。
设计者 丹下健三
1913年生于大阪府。1938年毕业于东京帝国大学工学部建筑学系。效力于前川国男设计事务所之后，回到东京帝国大学研究生院，1961年创建丹下健三城市?建筑设计研究所。亲自设计了分布于全世界31个国家的众多建筑项目。代表作有香川县厅舍、广岛和平公园和原子弹爆炸纪念馆、代代木国立综合体育馆和东京都厅舍等。2005年逝世。
（导语）
vol.52 都会の真ん中で、軽やかな「天国」を味わう！？
丹下健三の建築と、イサム?ノグチの石庭《天国》。芸術家の贅沢なコラボレーションが繰り広げられたのは、いけばな草月流の拠点である青山の＜草月会館＞でした。建築、彫刻、いけばなが交差する芸術発信の場を訪ねます。
第52期 在大都会中央体验具有轻盈感的“天堂”？
丹下健三的建筑，以及野口勇的石庭天堂。能够充分展现艺术家们难得一见的合作的，就是草月流花道的总部——位于青山的“草月会馆”了。我们造访了这座建筑、雕刻、插花等艺术交相辉映的建筑。
（主体）
青空を映し込み、都会の風景と一体化した建築。青山通り沿いに建つ＜草月会館＞で丹下健三が目指したのは、シンプルで主張のない形。本人の言葉を借りるならば、”青空の中に溶けこんでゆくような、限りなく透明な”建築だった。ハーフミラーガラスで覆われたビルは、今でこそ珍しくないが、当時は驚きをもって迎えられたという。＜香川県庁舎＞や＜東京都庁舎＞など、これまで櫻井さんが訪ねた丹下作品とは異なる佇まい。幼いころ、近所の保育園に通っていた櫻井さんも、＜草月会館＞の側を通るたび「何の建物だろう？」と不思議に思っていたそうだ。＜草月会館＞は、いけばな草月流の拠点であり、広く芸術文化を発信する場。前身となる＜旧草月会館＞も同じく丹下の設計で58年に竣工した。紺の信楽タイルを外壁とした地上3階、地下2階の建物で、世界建築美術賞を受賞した名作だったが、草月流の活動を活性化するべく建て替えが決定。77年に地上11階、地下4階という現在の姿になった。
建筑倒映着蓝天，与都市风景浑然一体。通过修建在青山大道一侧的草月会馆，丹下健三追求的是简约、没有主张的形态。借用丹下本人的话来说，就是“如同融化在蓝天中，没有边界的透明”建筑。据说，由半透明反射镜窗户覆盖的建筑物，如今虽不罕见，但当时却是在大家的惊叹声中出现的。这座建筑的氛围不同于迄今为止樱井所造访的丹下的作品，例如香川县厅舍和东京都厅舍等。听说，小时候在附近上托儿所的樱井每次从草月会馆一侧路过时也总是在想“这是什么建筑呀”，觉得十分不可思议。草月会馆作为草月流插花艺术的总部，是传播各种艺术文化的场所。它与其前身原草月会馆都是丹下的设计，于1958年竣工。建筑物原本以藏青色的信乐窑花砖为外墙，地上3层，地下2层，是荣获世界建筑美学奖的名作，但是为了让它成为草月流的活动场所而得到充分利用，决定重建。1977年，草月会馆具备了如今地上11层、地下4层的外观。
1階の草月プラザ、地下の草月ホールで繰り広げられているのは芸術家たちの見事なコラボレーションだ。彫刻家のイサム?ノグチ、そして草月流を率いた初代家元?勅使河原蒼風、第三代家元?勅使河原宏といった巨人たちが、丹下建築の内部で伸びやかに創作を楽しんでいる。さらに今夏、デザインオフィス＜nendo＞がカフェスペースと談話室をリノベーションし、新たな風が吹き込まれた。新旧のクリエイション交差する新生＜草月会館＞は、大人になった櫻井さんの目にどう映るだろうか。
通过1楼的草月广场和地下的草月厅展现出来的，是艺术家们出色的合作成果。雕刻家野口勇、引领草月流的第一代宗家敕使河原苍风、第三代宗家敕使河原宏等大师，怡然自得地在丹下的建筑内部享受着创作。而且，今年夏季，名为nendo的设计室将翻新咖啡厅空间和会话室，为建筑带来新气息。新旧创作穿插其间的全新草月会馆，在如今成为了大人的樱井眼中，会是什么样子呢？
建築、彫刻、いけばなが交差する空間。
建筑、雕刻与插花交相辉映的建筑空间。
館内を案内してくださったのは第四代家元の勅使河原茜さん。「これからの日本に芸術とは何かを知らしめたい。初代はそんな強い思いを抱いていました」と＜草月会館＞誕生に込められた思いを話してくれた。その思いが表れているのが1階の草月プラザ。ここにはイサム?ノグチによる石庭《天国》が広がっている。「きれいですね。イサムさんの作品は北海道のモエレ沼を訪れて以来かもしれない」。興奮したまなざしで空間を見渡す櫻井さん。トップライトから差す光が柔らかく空間を包み込んでいる。
为我们介绍馆内的是第四代宗家敕使河原茜女士。她为我们讲述了蕴含在草月会馆的诞生之中的思绪：“在今后的日本，艺术将以某种形式为人所知。第一代宗家一直抱有这样强烈的想法。”1楼的草月广场体现了这种思考。野口勇所创作的石庭天堂在这里呈现。“好美啊。这也许是在参观北海道Moerenuma公园之后第一次接触勇先生的作品。”樱井眼神中透着兴奋，环视建筑。头顶照明散发的柔和光线包围着建筑。
イサム?ノグチに作品を依頼したのは初代家元の勅使河原蒼風。その時点で建設工事は7割方進んでいたが、丹下もこのアイデアに快く同意したという。「その際、蒼風がイサム先生にオーダーしたことは、花が生けられるようにしてくれというただ1点でした」と茜さん。自由な制作環境の中、イサムは小豆島など瀬戸内海の採石場から石を切り出し、古代ギリシャの神殿を思わせる階段式の石庭をつくり出した。テーマは「花と石と水」。石のところどころに花を生けるための穴が彫られ、上段から下段へと水が流れる仕組みになっている。
将建筑委托给野口勇的是第一代宗家敕使河原苍风。据说虽然当时建筑工程已经进展到70%，丹下也爽快地同意了。茜女士说：“那时，苍风对勇先生提出的要求是，让花朵如同拥有生命一般，仅此一点”。在自由创作的环境当中，野口勇从小豆岛等位于濑户内海的采石场中将石材进行切割，制作出了令人联想到古希腊神殿的台阶式石庭。主题是“花、石与水”。为了让花朵得以在石头之间生长而雕出小洞，形成了流水从上至下的形态。
「上まで登ってみましょう」と茜さんに促されて最上段へ進む櫻井さん。登りつめて振り返ると、2階の談話室やカフェが宙に浮いているかのように見える。その奥に映り込むのは、赤坂御所や高橋是清翁記念公園といった周囲の豊かな緑。「きれいですね。緑が鮮やかで、水の流れる音もして。すごく贅沢な空間です」と櫻井さん。石、花、水、緑、そして光。自然の中に身を置いているような、爽やかな時間が流れた。
“爬上来看看吧？”在茜女士的催促下樱井登上最高层的台阶。登顶之后回头望去，2层的会话室和咖啡厅看起来仿佛悬浮在空中一般。深处映照出的，是赤坂御用地和高桥是清翁纪念公园等周边的绿色。樱井感慨道：“好漂亮呀。绿意鲜明，还能听见流水的声音。真是奢侈的空间。”石、花、水、绿、以及光。仿佛身处自然，经历着心情爽朗的时光。
ポテンシャルを引き出すリノベ。
激发潜能的翻修。
この石庭《天国》を眺めながらコーヒーを味わいたい！と、次に向かったのは2階の＜コーネル コーヒー＞。佐藤オオキが率いるデザインオフィス＜nendo＞がリノベーションを手がけた空間だ。以前、レストラン＜薔薇＞があった場所はスペシャルティコーヒーを出すカウンターメインのカフェに。赤坂御所を望む談話室は、印象的だった青い絨毯がフローリングに変わり、カフェと一体感も生まれている。
想要一边眺望石庭天堂一边品尝咖啡！这样想着，我们接下来前往2层的康奈尔咖啡厅。这里是佐藤大带领的设计室nendo负责翻新的地方。从前，该设计室曾将蔷薇餐厅所在地改造成提供精品咖啡的英式咖啡厅。能够远眺赤坂御用地的会话室里，印象中的蓝色绒毯变成了木地板，从而形成与咖啡厅融为一体的感觉。
「この椅子、知ってます！」と櫻井さんが注目したのはエーロ?サーリネンの名作《チューリップチェア》。丹下はこの椅子がお気に入りで、82年に手がけた＜赤坂プリンスホテル＞（現存せず）でも使用している。「当時から置かれていた椅子を引き続いで使いたかったので、欠けてしまった部分はパテ埋めし、全体をブラックに塗装し直しました。テーブルの天板は天井と同じパネルです」と佐藤さん。＜nendo＞がリノベーションを手がけることになったのは、今夏、草月会館の6階に新オフィスを構えたから。
“这个椅子，我知道！”吸引了樱井注意力的是艾罗?沙里宁的名作——郁金香椅。丹下非常中意这把椅子，在1982年设计的赤坂王子酒店（现已不存在）里也加以使用。佐藤说：“由于想要继续使用从那时起就放在这里的椅子，所以我们用油灰填充了欠缺的部分，并将整体颜色改刷成黑色。”之所以请nendo设计室亲自负责翻新，是由于今年夏季已在草月会馆6层建成的新办公室。
「実は僕、77年の12月生まれで＜草月会館＞と全く同い年なんです。なので愛情も人一倍。勝手に管理人になった気分で、もともとこの空間が持っていたポテンシャルをより引き出せるように考えました」。
“其实，我和1977年12月诞生的草月会馆是同年的。所以内心对它的感情也比常人加倍。未经许可就擅自以管理人的心情考虑着要开发出这座建筑自身原本所具有的潜力。”
そんな＜nendo＞の新オフィスの上階には、かつて丹下健三の事務所があった。数々のプロジェクトがここから生まれ、世界へ羽ばたいていったと思うと感慨深い。その場所でコーヒーを味わい、イサム?ノグチの石庭や赤坂御所の緑を眺めて過ごせるとは。これぞ、天国！と言いたくなる、東京の隠れた名スポットだ。
nendo打造的新办公室楼上，曾是丹下健三的办公室。一想到众多项目诞生于此、在全世界大放异彩，内心感慨万千。在这里，品上一杯咖啡，远远望着野口勇的石庭和赤坂御用地的葱绿，度过一段时间。这就是令人想要感叹“天堂就是这里！”的、隐藏在东京的知名景点。
（荐书）
櫻井さんの今月の課題図書 『Casa BRUTUS特別編集 丹下健三を知っていますか？』
巨匠?丹下健三の作品と人に迫った永久保存版の特集号。生前の貴重なインタビューや告別式の独占取材記事も掲載。脈々と受け继がれる丹下DNAのすべてがわかる（1,429円/マガジンハウス）。
樱井本月的课题图书 《Casa BRUTUS特辑：你了解丹下健三吗？》
这部特辑是贴近泰斗丹下健三的作品和个人的永久保存版本。特辑记载了珍贵的生前采访和遗体告别式上的独家采访。从中可以了解连续继承着丹下DNA的一切（1,429日元/Magazine House）。
（参观感想）
title：ガラスに映る緑がまぶしかったです。
久しぶりに訪れた丹下健三さんの建築。これまで＜香川県厅舎＞＜香川県立体育館＞＜東京都庁舎＞を見学しましたが、＜草月会館＞は今までとは違う美しさがありました。撮影日はあいにくの雨だったのですが、ガラスに反射する緑がすごく綺麗で。晴れていたらまた雰囲気が変わるんでしょうね。草月プラザは丹下さんｘイサム?ノグチさんというだけですごいのに、そこに草月流の花が生けられて、そのたびに空間の表情が変わる。都内にこんな贅沢な場所があるのかと、毎回のことながら驚きました。新しくなったカフェは居心地もよくて、打ち合わせによさそう。本当に気持ちがいい空間なので、みなさんにもぜひ訪れてほしいです。
标题：印照在窗户上的耀眼绿意。
这是时隔许久再次造访丹下健三先生的建筑。以前参观学习过香川县厅舍、香川县立体育馆和东京都厅舍，然而草月会馆却拥有着独特的美，不同于迄今为止造访的建筑。虽然拍摄当天不凑巧恰是雨天，但是反射在窗子上的绿色非常美丽。若是晴天，想必气氛会不一样吧。草月广场是丹下先生与野口勇先生仅凭两人之力构建出来的，非常厉害，那里由草月流的花朵点缀，空间表现由此产生着变化。每次想到东京都内竟有如此奢侈的地方，我心里都惊叹不已。新咖啡厅既舒适，又适合碰头谈事。这里真的令人心情愉悦，希望各位务必前往体验一下。
（简介）
さくらいしょう 1982年東京生まれ。人気グループ「嵐」のメンバー。映画、ドラマや報道番組『NEWS ZERO』のキャスターなど幅広く活躍する。情報バラエティー番組『櫻井有吉アブナイ夜会』（TBS）は毎週木曜22時から放映中。10月21日に14枚目となる最新アルバム『Japonism』をリリース予定。
樱井翔 1982年生于东京。人气组合“岚”的成员。在电影、电视剧中且作为新闻节目 “ NEWS ZERO ” 的主播，广泛活跃于多种场合。信息类综艺节目“樱井有吉的危险夜会”（TBS）每周四22点播出。10月21日即将发行第14张新专辑“Japonism”。
[0回]